猫を飼っている皆さんは、1度は猫のバランス感覚や運動神経をすごいと思ったことがありますよね。
中には運動が苦手な猫も居ますが、ほとんどの猫はバランス感覚に優れ、高い運動能力を持っています。
猫のバランス感覚や運動能力はどこから来るのか、猫の体の仕組みについて紹介します!
猫の知能については、こちら。↷
まとめ
- 猫はバランスを取るためにしっぽを使う
- 肉球で地面の凹凸を感知して、ぴったり密着させることで狭い足場でも安定している
- 平衡感覚も優れており、背中から落ちて1秒以内に体の向きを変えられる
- 肩甲骨は胴体に沿っており、鎖骨は他の骨と繋がっていないため、肩が通れば通り抜けできる
- お腹のたるみのおかげでアクロバティックな動きも出来る
バランス感覚がすごい
以下で、猫の優れたバランス感覚について、紹介します。
しっぽ
猫のしっぽは、体のバランスを保つのに使われます。
体が傾いた時に、素早くしっぽを反対方向に傾けて、バランスを取ります。
人間が綱渡りをする時に長い棒を持つのと同じ仕組みで、ある程度長い方がバランスを保ちやすいです。
そのため、しっぽの短い猫はバランスを取るのが苦手と言われています。
足より狭い幅も余裕
猫の肉球は、とても細かい凹凸を感知でき、柔らかいので地面にぴったりと密着させて歩くことが出来ます。
肉球を地面にぴったりとくっつけることで、足よりも狭い幅も安定して歩けます。
空中で体をひねる
猫は、内耳にある三半規管で上下左右を感知します。視覚でも平衡を感知できますが、目隠しをしていてもバランス感覚はほとんど変わりません。
また、背中から落ちても、瞬時に体をひねって足から着地することが出来ます。
背中から落ちた瞬間に、まずは上半身をひねります。そうすると下半身が逆方向に回転するので、それを阻止しながらしっぽでもバランスを取り、下半身も上半身と同じ方向にひねって足から着地するのです。
とても簡単に言いましたが、落下し始めてから1秒以内(0.125~0.5秒程度)で姿勢を立て直しており、人間には到底出来ないスゴ技です。
頭の幅≒肩幅
猫は、正面から見た時の頭の幅と肩幅がほぼ同じです。
これは、猫の骨格によるものです。
人間の肩甲骨と鎖骨は左右に張り出していますが、猫の肩甲骨は胴体に沿っており、鎖骨は小さく他の骨と繋がっていません。
この骨格と柔軟性の高さから、肩が通れば、多少お腹が出ていてもするりと狭い所も通り抜けることが出来ます。
また、ひげで通路の幅を測るというのは正確ではありません。ひげが当たることで、狭いということは認識していますが、いけると判断してつっこみ、実際は通り抜けられないこともあります。
その他
空中でお腹をひねったり、猫がアクロバティックな動きが出来るのは、皮膚のたるみのおかげでもあります。
下腹のたるみをプライモーディアルポーチやルーズスキンと呼びます。
このたるみがあることで体が突っ張らず、思いっきり伸ばしたりひねったり出来るのです。
お腹のたるみについて詳しくは、こちら。↷
まとめ
- 猫はバランスを取るためにしっぽを使う
- 肉球で地面の凹凸を感知して、ぴったり密着させることで狭い足場でも安定している
- 平衡感覚も優れており、背中から落ちて1秒以内に体の向きを変えられる
- 肩甲骨は胴体に沿っており、鎖骨は他の骨と繋がっていないため、肩が通れば通り抜けできる
- お腹のたるみのおかげでアクロバティックな動きも出来る
猫は優れたバランス感覚と運動神経を持っています。
これは、猫の骨格や体の仕組みによるもので、空中で1秒以内に体の向きを変えることは人間では到底出来ないスゴ技です。
人間にはないしっぽを器用に使って体のバランスを取り、ぷにぷにの肉球で地面の凹凸としっかり密着させることで、狭い足場でも安定して歩くことが出来ます。
猫の体の仕組みを知って、猫も人も快適に暮らせると良いですね!
コメント