みなさんは、猫の血液型について知っていますか?
普段、猫の血液型について考えたり、意識することは少ないと思います。
猫好きさん向けに、猫の血液型について紹介するので、これを機に知識として知っておくと良いと思います!
猫の柄と性格の関係については、こちら。↷
まとめ
- 血液型とは、赤血球の表面やたんぱく質の違いによって決まる赤血球の型を言う
- 猫の血液型は、A型・B型・AB型の3種類
- A型が優性遺伝で、B型が劣性遺伝
- 日本にいる猫のほとんどはA型で、AB型は1%以下しかいない
- B型の母猫の母乳には、A型に対する強い抗体が含まれるため、交配の組み合わせには注意が必要
血液型とは?
血液型とは、一般に赤血球の型を意味しており、赤血球の表面やたんぱく質の違いによって型が決まります。
人間の血液型は、A型・B型・AB型・O型の4種類です。
日本人の血液型の割合は、A:40%・B:20%・AB:10%・O:30%と言われています。
猫の血液型について
以下で、猫の血液型について紹介します。
種類
猫の血液型は、A型・B型・AB型の3種類で、人間の血液型とは異なります。
人間は片親からA型、もう片親からB型を貰うとAB型(AとBが同列)になりますが、猫の場合はA型が優性なのでA型になります。
また、猫のAB型は、独立した遺伝子(aab)によって発現します。
遺伝の優劣
猫の血液型の遺伝の優劣は、A>aab>bです。
血液型 | 遺伝子型 |
A | A/A、A/aab、A/b |
B | b/b |
AB | aab/aab、aab/b |
Aが優性、bが劣性のため、bが2つ揃わないとB型にはなりません。
割合
日本にいる猫のほとんどがA型で、世界的に見ても圧倒的にA型が多いと言われています。次いで多いのがB型です。
AB型はとても少なく、1%以下と言われています。
その他
B型の母猫とA型の父猫の間に、A型の子猫が生まれると、新生児溶血症と呼ばれる貧血を起こしてしまう可能性があります。
B型の母猫の母乳には、A型に対する強い抗体が含まれているため、母乳を飲んだ子猫が貧血を起こしてしまうのです。
そのため、子猫の繁殖を行うブリーダーはこういった事にも気を付けて、事前に組み合わせを考えています。
また、輸血が必要な時には、同じ血液型でするのが基本です。
ただし、AB型はとても稀なため、A型を輸血することもあります。
まとめ
- 血液型とは、赤血球の表面やたんぱく質の違いによって決まる赤血球の型を言う
- 猫の血液型は、A型・B型・AB型の3種類
- A型が優性遺伝で、B型が劣性遺伝
- 日本にいる猫のほとんどはA型で、AB型は1%以下しかいない
- B型の母猫の母乳には、A型に対する強い抗体が含まれるため、交配の組み合わせには注意が必要
猫の血液型について、みなさんはどのくらい知っていましたか?
血液型とは、赤血球の表面やたんぱく質の違いによって決まる赤血球の型の事を指します。
人間の血液型とは異なり、猫の血液型は、A型・B型・AB型の3種類です。
また、A型が優性で、B型が劣勢のため、b/bの組み合わせでのみB型になります。
日本にいる猫のほとんどはA型で、AB型は1%以下と言われています。
動物種によって、血液型の種類が違うのは面白いですよね。
猫の血液型について正しい知識付けて、猫も人も快適に暮らせると良いですね!
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