猫を飼っている人の悩みで、よく耳にするのがマーキングについてです。
猫のマーキング(尿スプレー)は特徴的な刺激臭がするので、あちこちにマーキングをされると困ってしまいますよね。
実は、猫のマーキングは尿スプレー以外にもいくつかあるので、マーキングについてとその対処法を紹介します!
保護猫と仲良くなる方法は、こちら。↷
まとめ
- なわばりをアピールするために、マーキングを行う
- 猫のマーキングには、主に尿スプレー・爪とぎ・擦り付けがある
- 外の猫や鳥を警戒して尿スプレーをする猫には、外が見えないように家具や猫ベッドの配置を変える
- 尿スプレーは酵素系漂白剤で、きちんと匂いを落とす
マーキングとは?
猫のマーキングは、なわばり内に自分の匂いの跡を残すことで敵と対峙するのを防ぐ目的で行われる行動です。
マーキングの方法は、主に以下の3つがあります。
排泄
猫は排泄物に含まれる匂いで、個体の情報を把握することが出来ます。
そのため、自分のなわばりを示す目的で刺激臭のする尿スプレーを行います。この尿スプレーは、しっぽを震わせながら、垂直に向かってするのが特徴です。
主に、未去勢の成熟したオスが行いますが、メスの発情期にも見られます。
爪とぎ
爪とぎは、古い爪を剥がすだけでなく、掌部分にある指間腺から出るフェロモンを残す役割があります。
また、爪とぎは跡が残ることから、視覚的になわばりを主張することも出来ます。
擦り付け
猫には多くの皮脂腺があり、それらをこすりつけることによってなわばりを主張することもあります。
顎の下や前頭部にも皮脂腺があり、人や家具などにすりすりと顎や頭を擦り付けて自分の匂いを付けます。
尿スプレーの原因
尿スプレーは、なわばりをアピールするための行動なので、家の中で尿スプレーをする場合は以下のような原因が考えられます。
- 庭に来る猫や鳥を警戒している
- 新しい動物が家に来た
自分のなわばりに新たな侵入者が来たため、警戒して尿スプレーをすることで自分のなわばりをアピールすることが原因です。
庭に来る猫や鳥、新たに飼い始めた動物を侵入者と認識して、侵入者に対してアピールしているんですね。
先住猫と新入り猫の対面のさせ方は、こちら。↷
尿スプレーの対処法
尿スプレーを止めさせるためには、庭に来る猫や鳥を見えなくすることが効果的です。
カーテンをしたり、ついたてを立てて猫の視界を遮れば、侵入者を警戒することがなくなり、猫も安心できます。
窓際にキャットタワーを設置して猫が外を見えるようにしている家庭も多いと思います。外を見ることは、猫にとって気分転換になりますが、外をいつも気にする猫の場合は常に緊張状態となりリラックス出来ません。
そのため、窓際ではなく外が見えない位置にキャットタワーや猫ベッドを配置すると良いでしょう。
尿スプレーのニオイを消す方法
尿スプレーは特有の刺激臭がするため、ファブリーズなどの消臭剤では匂いが落としきれません。匂いが落としきれていないと、猫は匂いを上書きされたと感じるため、再度スプレーをされる可能性が高くなります。
匂いをきれいに落とすためには、尿スプレーは以下の手順で掃除をすると良いです。
- 酵素系漂白剤で匂いを落とす
- 水拭きして漂白剤を落とす
- アルコールで消毒する
漂白剤できちんと匂いを落としてから、消毒することが大切です。
また、漂白剤は猫にとって有害なので、きちんとふき取り、拭き残しがないように注意してください。
まとめ
- なわばりをアピールするために、マーキングを行う
- 猫のマーキングには、主に尿スプレー・爪とぎ・擦り付けがある
- 外の猫や鳥を警戒して尿スプレーをする猫には、外が見えないように家具や猫ベッドの配置を変える
- 尿スプレーは酵素系漂白剤で、きちんと匂いを落とす
猫のマーキングは、自分のなわばりをアピールする目的で行われる行動で、主に尿スプレー・爪とぎ・擦り付けがあります。
外にいる猫や鳥を警戒して尿スプレーをする場合は、猫が外を見られないようにキャットタワーや猫ベッドの配置を変えてみてください。猫が、外に対していつも警戒している場合は、あまり外を見せない方が猫もリラックス出来ます。
また、尿スプレーは特有の刺激臭がするため、酵素系の漂白剤で匂いを元から取ることが大切です。
猫のマーキングに対して適切に対応して、猫も人も快適に暮らせると良いですね!
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