猫に舐められると、舌がザラザラしていて痛いですよね。
あのザラザラの正体と、舌のその他の機能についても紹介します。
猫好きの人は、知識として知っておくと良いと思います!
猫の目については、こちら。↷
まとめ
- 猫の舌には、味を感じる・ブラシ・スプーンの様な役割がある
- 舌の表面のザラザラは糸状乳頭という
- 猫の味覚は、甘みを感じづらく、酸味には敏感
- 味を感じる味蕾という器官が、猫は人間の10分の1以下
猫の舌
猫の舌には、以下のような役割があります。
感覚器官
猫の舌は、味を感じる感覚器官です。これは、人間と同じですね。
ただし、猫の舌には、味を感じる味蕾(みらい)という味覚器官が少なく、人間のように繊細な味覚は持っていません。
味蕾の数は、猫は780個、犬は1,700個に対して、人間は9,000個です。
味蕾の数からも、違いが一目瞭然ですね。
ブラシ
毛づくろいの時には、ブラシの代わりとして舌を使います。
猫の舌の表面はザラザラとしており、毛づくろいの時にはこれをブラシのように使います。
猫に舐められたことがある人は分かると思いますが、皮膚を舐められると結構痛いですよね。
スプーン
猫は、水を飲む時に舌をスプーンのようにして、水をすくって飲みます。
人間の舌は短いので出来ませんが、猫の舌は長いのでくるっと丸めてそこに水を溜めるようにします。
猫が器用に水を飲む姿もかわいいですよね!
猫の舌のザラザラは何?
猫の舌の中央部分には、ザラザラとした突起があります。
この突起は、糸状乳頭(しじょうにゅうとう)といいます。この部分には味蕾はありません。
毛づくろいの時には、この突起がブラシの役割をします。
この突起で毛づくろいをすることで、猫のあのきれいな毛並みが維持できているんですね。
舌の機能
猫は、腐った肉の味である酸味は嫌い、糖類の甘味はあまり感じていません。
ただし、動物性たんぱく質が分解されたアミノ酸の甘味は感じることができ、好きな猫も多いです。
猫の体にとって危険な腐った肉や、毒などを美味しくないと感じて吐き出すように出来ているんですね。理にかなっていて、すごいですよね!
猫が舌を出す理由
猫が舌を出すのには、主に以下2つの理由が考えられます。
熱中症
犬はパンティングと呼ばれる、呼吸をします。
パンティングとは、ハアハアと舌を出して、浅く早い呼吸をするのが特徴で、体温を下げるために行います。そのため、遊んだ後や興奮した時に見られる場合が多いです。
一方、猫はパンティングはしません。が、まれに猫もハアハアと舌を出して呼吸をしている事があります。
興奮している時に見られ、特に子猫の場合は、遊びの加減が分からず遊びすぎて興奮した時によく見られます。
通常であれば猫はパンティングをしないので、もしパンティングが見られる場合は興奮しすぎていたり、熱中症の疑いがあります。
猫と遊んでいる時にパンティングが見られた場合は、一旦休憩をはさみ、クールダウンさせてあげましょう。
リラックス
寝起きなど、リラックスしている時に猫の舌が出ていることがあります。
猫は前歯が非常に小さく、リラックスしたことで気が緩み、舌が出てきてしまっているんですね。
この場合は、特に問題はありません。
まぬけな顔がかわいくて、ついつい写真を撮ってしまいますね。
まとめ
- 猫の舌には、味を感じる・ブラシ・スプーンの様な役割がある
- 舌の表面のザラザラは糸状乳頭という
- 猫の味覚は、甘みを感じづらく、酸味には敏感
- 味を感じる味蕾という器官が、猫は人間の10分の1以下
猫の舌のザラザラは、糸状乳頭といい、ブラシの役割があります。
また、猫の舌も味覚を感じる感覚器官ですが、感じ取れる味覚は人間とは異なり、砂糖の甘味はほとんど感じ取れません。
腐った肉を食べないように、酸味を嫌う猫が多いです。
猫の舌や生態について理解し、猫も人も快適に暮らせると良いですね!
猫の生態について、他にもたくさんの記事があるのでぜひ参考にしてください!
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