幼い猫を飼い始めたばかりの人は、避妊去勢手術をいつやるのか?疑問に思う人も多いと思います。
やるやらないにかかわらず、そのメリットやデメリットは知っておいて損はないですし、猫の健康の為に知識としても知っておきたいですよね。
そんな人向けに、猫の避妊去勢について紹介するので、今後の参考にしてください!
子猫と成猫の違いについては、こちら。↷
まとめ
- 避妊去勢手術とは、猫の生殖機能をなくすもの
- 大きな声で鳴く、マーキングなどの問題行動がなくなり、猫自身もストレスが減るメリットがある
- 手術のリスクなど、デメリットもある
避妊去勢とは?
猫の避妊去勢とは、生殖器官を切除し、その機能をなくすことです。メス猫の場合は避妊、オス猫の場合は去勢と言います。
メス猫の場合は、開腹を行い卵巣(と子宮)を摘出します。オス猫の場合は、陰嚢を切開し精巣を摘出します。
麻酔をかけて行い、日帰りまたは1泊での手術となることが多いです。
避妊去勢はいつやる?
子猫の場合はおおむね生後6ヶ月頃(健康状態や体格によって多少ずれます)に実施し、保護猫などの成猫は捕獲し健康状態に問題がなければすぐに実施します。
メス猫の場合、性成熟が完了するのが生後6ヶ月~10ヶ月程度です。また、オス猫の場合は生後7ヶ月頃から精子が作られるようになり、性成熟が完了するのはおよそ生後10ヶ月程度です。
性成熟が完了すると繁殖行動が可能となる為、その前(生後6ヶ月頃)に避妊去勢手術を行うことが多いです。
メリット
避妊去勢を行うとこは、下記のようなメリットがあります。
メス猫
発情して大きな声で鳴く、外に出たがるといった行動が無くなります。生殖器疾患や交尾で感染する猫白血病の予防にもなります。また、発情しなくなるため、発情して交尾が出来ないストレスが無くなる。
(生殖器疾患の予防効果は、避妊の時期により差があります)
オス猫
発情時特有の声で鳴く、外に出たがる、マーキング(立ったまま後ろにおしっこを飛ばす行為)が無くなります。また、発情しなくなるため、発情して交尾が出来ないストレスが無くなる。
デメリット
避妊去勢手術は、生殖器官を切除しその機能をなくすため、今後繁殖することが出来なくなります。また、避妊去勢手術には費用がかかり、麻酔をかけて手術を行うのでリスクが伴います。
今後繁殖させる予定がない場合は、避妊去勢をした方がストレスが減り、健康にも良いです。猫を飼う上では、ご飯代や猫砂などの猫用品、日々の健康診断にもお金はかかるので、手術費用すらも出せないのであれば、そもそも猫を飼う準備が整っていないとも言えますね。
比較的安全な手術とは言われていますが、小さな動物に全身麻酔をかけて手術を行うのでそのリスクはゼロではありません。そのため、家族でしっかりと話し合って決めることが大切です。
避妊去勢手術にかかる費用は?
手術の費用は、メス猫(避妊手術)の場合25,000円程度、オス猫(去勢手術)の場合15,000円程度が相場です。
その他
猫の避妊去勢手術に、市や自治体から助成金が出る場合があります。
野良猫の保護が対象の場合など、市や自治体によってルールが異なる為、お住いの自治体のHPなどを確認してください。
まとめ
- 避妊去勢手術とは、猫の生殖機能をなくすもの
- 大きな声で鳴く、マーキングなどの問題行動がなくなり、猫自身もストレスが減るメリットがある
- 手術のリスクなど、デメリットもある
避妊去勢手術には、メリットもデメリットもあります。その為、これからどのように猫を飼育したいかによって実施するか否かを決めると良いと思います。
個人的には、今後繁殖をさせる予定のない場合は、病気の予防や問題行動の削減のため、避妊去勢手術をした方が良いなと感じています。
また、適切な飼育をせず過剰に繁殖させ、多頭飼育崩壊などになれば元も子もないですからね。犯罪ですし。
猫を健康に適切に飼育して、猫も人も快適に暮らしたいですね!
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