猫を飼っている人の中には、うちの猫って人間でいうと何歳ぐらいなんだろう?と疑問に思うことがあると思います。
また、新しく猫を迎える人は、子猫ってどれくらい手がかかる?生後3か月って具体的にどんな感じ?と、年齢と成長過程が結びつかず、飼った後の事がイメージできないことも多いと思います。
そんな人向けに、猫の年齢の成長過程について紹介するので、ぜひ猫との快適な暮らしの参考にしてください。
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まとめ
- 猫も人間と同様に年齢によってライフステージが変わる
- ライフステージに合った食事や健康管理が必要
- ライフステージによって性格や運動量も違うため、保護猫を迎える場合は条件にあった猫を選ぶ事が大切
猫と人間の年齢の比較
AAHA(アメリカ動物病院協会)によると、猫の年齢を人に換算すると下記のようになります。
猫も人間と同じように、年齢によってライフステージがあり、子猫期はなにかと手がかかることが多く、高齢になれば出来ない事が増えていきます。
その為、猫のライフステージに合わせた食事や健康管理が必要となります。
猫の成長過程
猫の成長過程は下記のように分類されます。
新生子期
生後30日までを新生子期と言います。
生まれたばかりの頃は、授乳や排せつなどの全ての世話を母猫が行います。生後10日ほどで目と外耳道が開き、20日ごろには歩けるようになります。
2~3週齢から社会化期が始まるとされ、感覚器や運動能力が発達します。4週齢ごろにはきょうだい猫とじゃれ合って遊ぶようになります。
この頃の猫を保護した場合は、数時間おきのミルクや排泄介助が必要です。体調が急変しやすい時期の為、徹底した管理が必要です。
幼年期
生後30~90日ごろを、幼年期と言います。
このころになると、活発に歩き回り、自力で排泄が出来るようになります。乳歯が生えそろい、離乳が始まる時期です。
母猫が子供から離れる時間が長くなり、捕まえた獲物を巣に持ち帰るようになります。また、母猫について行って、狩りを学び始める時期です。
この頃はまだ体調の急な変化などもあることから、この時期の保護猫を迎える場合は、留守番の時間が短い家庭が好まれ、しっかりと遊ぶ時間が確保できる事が大切です。
少年期
生後90日~6ヶ月頃を、少年期と言います。
きょうだいや人との関わりの中で様々な場面や物に慣れていく時期です。この頃の経験が、今後の社会性の度合いに影響します。
この時期になると、半日程度のお留守番も出来ます。個体差はありますが、まだまだやんちゃな時期で、遊びの加減が分かっていない猫もいるため、小さなお子さんがいる家庭で迎える場合は注意が必要です。
青年期
生後6ヶ月~1年頃を、青年期と言います。
生後6ヶ月頃から母猫からの独り立ちが始まります。性的な成熟を迎える時期でもあり、この頃から繁殖行動が出来るようになります。
生後1年頃で体の成長は止まりますが、2年頃まで活発で運動量の多い時期が続きます。その為、この頃の猫を迎える場合は、しっかりと遊ぶ時間を作ってストレスを溜めないようにしてあげるとこが大切です。
成年期
生後1年~10年を成年期と言います。
個性や性格がはっきりとし、自己主張が強くなります。
また、体がしっかりとしてくる為、比較的体調が安定している事が多い時期です。
保護猫を迎える場合は、この時期の個体は性格もはっきりしており体格や運動量も概ね分かっているため、落ち着いた生活をしたい人には成年期頃の猫がおすすめです。
高齢期
生後10年以上を、高齢期と言います。
この頃になると動きが遅くなったり、寝ている時間が増えてきます。毛づくろいの頻度が下がって毛艶が落ちたり、食欲が落ちることもあります。
また、脳の機能が徐々に失われていき、認知症のような症状が現れます。具体的には、怒りっぽくなって威嚇してくる、排泄の失敗などが挙げられます。
病気が増えてくる時期でもあるので、治療をどこまで行うのかや看取りの覚悟など猫とのこれからの生活を考える必要があります。
まとめ
- 猫も人間と同様に年齢によってライフステージが変わる
- ライフステージに合った食事や健康管理が必要
- ライフステージによって性格や運動量も違うため、保護猫を迎える場合は条件にあった猫を選ぶ事が大切
猫と人のライフステージを比較すると、猫の状態をイメージしやすくなると思います。
それぞれのライフステージに合った食事や健康管理をして、猫も人も快適に暮らしていきたいですね!
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