猫はしっぽを振ったり、立てたり、膨らませたりしますよね。どんな意味があるのかな?と疑問に思ったことがある人も多いと思います。
こういったしっぽの変化は、猫の気持ちを表しています。
猫のしっぽでの感情表現について、紹介するのでぜひ参考にして、猫との快適な暮らしに役立ててください。
猫のヒゲについては、こちら。↷
まとめ
- 猫のしっぽはバランスをとる為や、感情表現に使われる
- ストレートとかぎしっぽの2種類がある
- しっぽでは、いらいら・嬉しい・こわいなどの感情を表現している
猫のしっぽ
猫のしっぽは、飛んだり走ったりする時にバランスを取ったり、感情表現のパーツとして使われます。しっぽの長さには個体差があり、骨の数も4~26個と幅があります。
しっぽやその周りは敏感な部分のため、触られるのを嫌がる猫が多いです。ただし、しっぽの付け根をトントンと叩かれるのを喜ぶ猫もいます。その猫の好き嫌いを見分けることが大切ですが、どちらにしろ敏感な部分ではあるので、むやみに叩いたり握ったりするのは止めましょう。
また、猫のしっぽには、主に2種類あります。
スラっと長いしっぽ
1つは、右の写真の黄色い矢印のように、スラっと長いしっぽです。
長さには個体差があり、兄弟でもストレートやかぎしっぽなど様々な個体がいます。
曲がったしっぽ
もう1つは、全体や一部が曲がった、かぎしっぽです。生まれつきこのようなしっぽをしており、病気ではありません。
骨自体が曲がっており、伸ばすことは出来ません。
また、このかぎしっぽは日本やアジア圏で多いとされ、日本では特に長崎県に多く見られます。
しっぽでの感情表現
猫は、しっぽで様々な感情を表現しています。平常心の時は、だらりと自然におろしていますが、甘える時や恐怖を感じている時などには、その気持ちが表れています。向きや太さなど、細かい変化もあるのでよく観察してみてください。
しっぽを振る
しっぽをブンブンと振るのは犬では友好的なサインとされていますが、猫の場合は好意を示すものではありません。興奮していたり、気に入らない事で苛立っているサインです。
撫でている時にしっぽを振りだしたら、「もういいよ」のサインです。このサインを無視して撫で続けていると、噛みつかれることになるので注意してください。
しっぽを立てる
しっぽをピンと立てるのは、友好的なサインで、飼い主に対して甘える時によく見られます。
これは、授乳期の、母猫に肛門を舐めてもらい排泄していた時のしぐさの名残と言われています。
猫がしっぽをピンと立てて近寄ってくるときは、「会えてうれしい」「遊んで」のサインなので、撫でてあげたり遊んであげると喜ぶでしょう。
しっぽを膨らませる
しっぽを膨らませるのは、攻撃心が大きくなった時です。にゃんプロと呼ばれる、猫同士のじゃれあいの際にも見ることが出来ます。
しっぽを膨らませながらピンと立てている時は、攻撃心と恐怖心が入り混じっている状態です。
しっぽを丸める
右の写真は、うちに来た当日の保護猫の様子です。慣れない環境に警戒していて、しっぽを体に巻き付けています。
このようなしぐさをする時は恐怖を感じていて、自分を出来るだけ小さく見せようとしています。
警戒しながら、「この怖い状況早く終われー」と思っているんですね。
まとめ
- 猫のしっぽはバランスをとる為や、感情表現に使われる
- ストレートとかぎしっぽの2種類がある
- しっぽでは、いらいら・嬉しい・こわいなどの感情を表現している
猫のしっぽでの感情表現は、犬のそれとは表し方が異なるので、注意してください。
猫の感情をしっぽで読み取れるようになると、猫も人もお互いに快適な暮らしに近づきそうですよね。
しっぽの動きや顔つき、目つきなどの感情表現を正しく理解して、楽しく心地よく暮らしたいですね!
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