猫は首根っこを持つと大人しくなる、という話を聞いたことがある人も多いと思います。
この話は本当なのか?なぜ大人しくなるのか?痛くない?といった疑問から正しい掴み方まで、猫の首根っこを掴む時のあれこれを紹介します!
掴む時の注意点もあるので正しい掴み方をマスターして、有効に活用してみてください。
猫の他の習性については、こちら。↷
猫の首根っこを掴むと大人しくなるのはなぜ?
母猫は子猫を運ぶときに、首の後ろ側をくわえて移動させます。この時、子猫が暴れると母猫の口から落ちてしまう危険があるため、子猫は首根っこを噛まれると静かに大人しくなる習性があります。
この習性は、子猫だけでなく成猫にも残っているので成猫でも首の後ろを掴まれると大人しくなります。
また、きちんと掴んでいれば痛みなく、むしろリラックス効果があります。
正しい掴み方
掴む時は、まず首の皮を引っ張って、皮のみをしっかりと掴みます。
掴む位置は首の後ろ(写真の赤丸)部分です。首輪をつけている猫の場合、ちょうど首輪の下辺りです。
片手で首の後ろを掴んだら、落とさないようにもう片方の手をお尻の下に添えます。
掴む時の注意点
猫の首根っこを掴む際は、以下4点に注意しましょう。
しっかりと掴む
猫はつままれると痛いので、掴む時はつまむのではなく、しっかりと掴むようにしましょう。
首根っこを持つと大人しくなる習性はありますが、恐怖を感じて暴れる場合も多いので、落とさないようにしっかりと持ちましょう。
遠慮して掴んでいると、子猫でも暴れると結構な力で振りほどいてくる事があるので気を付けましょう。
爪を立てない
掴む時に、爪を立てないように注意してください。爪を立てられると、もちろん猫も痛いので暴れやすくなります。
短時間で済ませる
首根っこを掴まれるとリラックス効果があるとはいえ、掴んで持ち上げると少なからず首や体に負担がかかります。その為、子猫を掴んで移動させる際は最低限の時間で済ませるようにしましょう。
成猫は持ち上げない
成猫でも首根っこを掴むと大人しくなる習性は残っていますが、成猫は子猫よりも体重が重く首にかかる負担が大きいので、首根っこを掴んで持ち上げるのは控えましょう。
ただし、成猫でも投薬や爪切りなど、じっとしていて欲しい時に掴むと大人しくなるので、場面に合わせて有効に活用してください。
成猫の抱き上げ方
成猫を持ち上げる時は、片方の手(利き手が良い)の親指と人差し指をわきの下に入れ、もう片方の手でお尻を支えます。そして猫が安心できるように体を密着させます。猫は体が浮いていると不安になってしまうので、出来るだけ自身の体と密着させると良いです。
元々体を拘束されることが苦手な猫が多く、抱っこされるのを嫌う猫は多いので、嫌がるようであれば無理に抱っこするのは止めましょう。成猫は力も強いので猫や人のケガに繋がる恐れがあります。
または、猫が嫌がらないくらいの短時間から徐々に練習すると良いです。練習する時のポイントは、猫が嫌がるよりも先に止める事です。嫌がるよりも先にやめるのを何回も繰り返して、嫌なことはされないと猫に覚えてもらいましょう。
まとめ
- 子猫は首根っこを掴まれて運ばれるので、首根っこを持つと大人しくなる
- 掴む時は首の後ろの皮のみをしっかりと掴み、反対の手をお尻の下に添える
- つまんだり、爪を立てたりはせず、短時間で済ませる
- 成猫は首根っこを掴んで持ち上げないようにする
猫は首根っこを掴まれると大人しくなる習性があるので、正しい掴み方を覚えて、猫に不安を与えないようにしっかりと支えましょう。
子猫以外の成猫でもこの習性は残っているので、投薬や爪切りなどじっとしていて欲しいときに効果的に使っていきたいですね。
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