キャットフードにはたくさんの種類があり、どれを選べばいいのか迷いますよね。
「どれも同じだから安いので良いか」「一番人気そうなのをあげておけば良いか」と、とりあえずで選ぶのではなく、猫の健康の為にも、キャットフードは適切な物を選ぶことが重要です。
飼い猫に末永く健康に暮らしてもらうには、どんなフードを選べばいいのか?フードの種類とその選び方についてご紹介します!
猫にドッグフードをあげてもいい?
猫にドッグフードは与えないようにしましょう。
犬は肉食寄りの雑食、猫は完全肉食なので必要な栄養素が違います。
ドッグフードは犬用に、キャットフードは猫用に作られてるので別の動物には与えないようにしましょう。
犬と猫どっちも飼っている場合は、相手のフードを食べないように見張っておくか、部屋を分けるなどしてお互いが相手のフードを食べないように工夫が必要です。
キャットフードの種類
キャットフードには大きく下記のような種類があり、それはフードのパッケージにも記載されています。
ドライフードとウェットフード
ドライフードとウェットフードの特徴を表にまとめました。
ドライフード | ウェットフード | |
水分量 | 10%以下 | 75%程度 |
カロリー(重量当たり) | 高い | 低い |
使用期限 | 約1ヶ月 | 1日 |
ドライフードは、水分量が少なくカロリーが高いです。水分量が少ないので、日持ちしやすく使用期限は1ヶ月と長いです。また、災害など、有事の際は日持ちのするドライフードが適しています。
ウェットフードは、水分量が多く、その分カロリーが低いです。水分量が多いので日持ちせず使用期限は1日と短いです。風味がよく猫の食いつきが良いので、食欲が落ちている時や水分を多く摂らせたい時に適しています。
このように、それぞれのフードにメリット・デメリットがあるので、どちらか一方だけを与えるのではなく、両方食べられるようにしておくのが良いです。
総合栄養食と一般食
総合栄養食とは、主食として与えることを目的に作られたフードで、基本的には総合栄養食と水を与えておけば猫に必要な栄養を摂ることが出来ます。
一般食とは、間食・副食として与えることを目的に作られたフードで、おやつのような位置付けです。
一般食のみを与えても十分な栄養を摂ることが難しく、与える場合は栄養バランスを崩さないために1日の必須カロリーの20%以下に抑えることが推奨されています。
療法食
療法食とは、病気の治療を補助することを目的に作られたフードで、獣医師の指示に従って与えます。スーパーなどでも市販されていますが、与える際は必ず獣医師の指示を仰ぎ、自己判断で与えるのはやめましょう。
キャットフードの選び方
キャットフードの種類を紹介してきましたが、ここからは数あるフードの中からどれを選べばいいのか、その選び方を紹介します。(以下では総合栄養食の選び方を紹介します。)
年齢に合ったものを選ぶ
生後1年未満の子猫・成猫・シニア猫(7才以上)など、年齢によって活動量や1日に必要なエネルギーが異なるので、年齢に合ったフードを選びましょう。
市販のフードのパッケージにも、「子猫用」や「シニア猫用」などの記載があります。
原材料から選ぶ
フードのパッケージには、使用したすべての原材料と添加物が記載してあります。人の食べ物と同じようにパッケージの裏面や側面に、使用量の多い順に記載してあります。
猫は完全肉食なので、原材料の最初に肉や魚などの動物性たんぱく質が記載されているものがおすすめです。
トウモロコシなどの穀物が一番最初に記載されているフードもありますが、肉や魚の量が多いものを選びましょう。
フードの味や粒の大きさで選ぶ
猫にも味や、粒の大きさの好みがあるので、年齢に合った総合栄養食であれば好みで選ぶのも良いです。同じ味のフードをずっと与えていると、飽きて食べなくなることがあるので、チキン・ターキー・かつおなど色々な味を試してみると良いと思います。
その他
総合栄養食の中には、避妊・去勢した成猫用や、毛玉ケア・腎臓ケアなどの記載があるものもあります。毛玉を吐く回数が気になる場合や、腎臓の数値が気になる場合は与えてみると良いでしょう。
ただし、療法食と違ってすぐに効果が表れるとは限らないので、治療が必要そうな場合や改善が見られない場合は動物病院で診てもらう事をおすすめします。
また、総合栄養食のウェットフードは市販されている種類が少ないので、総合栄養食のドライフードと水・副食としてウェットフードを与える場合が多いです。
逆はあまりないと思いますが、日頃からウェットフードばかり食べていると、ドライフードを食べなくなってしまうことがあるので、ドライフードを主に与えることをおすすめします。
キャットフードの与え方
猫は少量ずつ複数回に分けて食べる習性があるので、フードは1日に2~3回(朝晩・朝昼晩など)に分けて与えます。
キャットフードのパッケージに、1日に与えるフードの量が記載されているので、それを目安に1回の量を決めます。
フードによって量が異なるので、用意する時にスケールで測るか、事前に小分けにしておくと便利です。
また、フードを切り替える場合は1~2週間かけて少しずつ新しいフードに慣らしていきます。
最初は、新しいフードを古いフードに1/4ほど混ぜて、徐々にその量を増やして切り替えていきます。いきなり全てを新しいフードにすると、嘔吐や下痢をする可能性があるので、注意しましょう。
おやつ
ちゅーるなどのおやつは、猫の食いつきが良いので、親睦を深めたい時や爪切り後のご褒美、投薬の時にも便利です。
与えすぎは良くないですが、おやつをうまく使って猫とコミュニケーションをとり、仲を深めるのに役立ちます。
まとめ
- 猫にドッグフードはNG
- 基本的には総合栄養食と水を与える
- ドライとウェット両方食べられるようにしておく
- フードは、年齢や原材料・猫の好みによって選ぶ
- 1日に2~3回に分けて与える
- ちゅーるなどのおやつも上手に活用しよう
キャットフードには色々な種類があって、どれがいいか迷いますが、その子の年齢・体調・好みに合ったものを見つけたいですね。
何かあった時の為にも、好き嫌いせずにいろいろな種類のフードを食べられるようにしておくことも大事なので、体調に影響がない範囲で色々試せると良いですね。
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