猫の譲渡について、多くの保護団体が譲渡条件を設定しています。
保護猫を迎えようと考えている人の中には条件が厳しすぎる!と思うことも多いですよね…
そんな、猫を譲渡してもらう際の条件について解説するので、これから保護猫を迎えたいと考えている人は参考にしてください。
譲渡会については、こちら。↷
まとめ
- 譲渡条件は猫を第一に考えて設定されている
- ペットを飼うには、時には自分の環境を変える必要があることを理解する
- 条件に合わない場合は、出来るだけの努力をし、誠意のある対応をする
譲渡の条件は何がある?
猫の譲渡条件には、主に以下のようなものがあります。
- 同居者全員が猫の飼育に同意している
- 未成年・学生・独身男性・高齢者は不可
- 集合住宅または賃貸住宅にお住いの場合は、飼育可の書類等を提示できる
- 1日のうち、留守の時間が10時間以内
- 脱走や事故防止策に協力できる
- 誓約書の取り交わしができる
保護団体によっても、条件は様々ありますが、上記のような条件を設けている場合が多いです。
全員の同意がある
同居家族の中に一人でも猫の飼育に反対している人がいる場合は、譲渡できないことが多いです。
一旦譲渡が成立した後に、やっぱり家族が反対しているからと猫を返却するケースを防止するため、このような条件を設けています。
属性による
未成年や学生は、言わずもがなですが、経済的に自立出来ていないため、不可です。
厳しい条件を設定している団体だと、独身男性も不可となる場合があります。これは、譲渡した猫を虐待するのは独身男性が多い為です。善良な独身男性も多いのに一部の人のせいでこうなってしまうのも悲しい事ですよね…
高齢者の場合は、終生飼育が難しいと判断されて不可となることがあります。
住まい
賃貸物件の場合、ペットを飼う環境が整っているのかを確認されます。
ペット不可の物件の場合、ペットを飼っている事が見つかった場合捨てられるのではないか?と保護団体に思われてしまうので、きちんとペット可の物件で飼うようにしましょう。
留守時間
1日の留守の時間に制限を設けている団体も多いです。
猫が新しい環境に慣れるまでは常に体調などを気にかける必要があり、子猫の場合はこまめな給餌も必要となるので、留守の時間が長い(10時間以上)場合は不可となることがあります。
脱走防止対策
猫の完全室内飼いをお願いする団体が一般的で、脱走や事故防止策への協力も条件となっています。
具体的には、玄関や窓に柵を取り付けたりキッチンへ侵入防止柵を取り付けるといった事になります。正式譲渡前に、スタッフがお家へ確認に行く事もありますので、確実に実施しておきたいですね。
誓約書の取り交わし
終生飼育や完全室内飼い・ワクチン接種・マイクロチップの装着などについての誓約書を取り交わすことが求められます。
譲渡条件は、保護団体によって変わりますので、実際に保護猫を迎えたい場合は、必ず条件の確認をしてみてください。
どうして条件が多いの?
上記のような条件は猫を第一に考え、譲渡した猫が二度と野良猫にならない為に設定されています。
厳しいようですが、条件を下げて誰でも良しとして、再び野良猫を増やしてしまえば本末転倒ですからね。
また譲渡した猫が、一部の心無い人に虐待されるのを防ぐため、審査は慎重に行われています。
いくらお金がある人でも、地位や名誉ある人でも、危機的状況になれば捨てる人もいますし、ペットを飼い、一生お世話をする事は簡単なことではない事をきちんと理解しておきたいですね。
条件に当てはまらない場合は、どうする?
条件に当てはまらない場合でも、譲渡してもらう方法はいくつかあります。
- ペット可の物件に引っ越しをする
- 家族の同意を得られるように説得する
- 子猫ではなく、成猫を検討する
- 誠意をもって飼うことを伝える
- 違う保護団体を使う
引っ越す
まず、ペット不可の物件に住んでいる場合は、引っ越しをしましょう。
ペットを飼うには、エサ代や病院代などそれなりのお金も必要となるので、引っ越し代も出せないのであればペットを飼う時期ではないと思います。
同意を得る
家族の同意が得られない場合は、きちんと話し合って同意を得ましょう。
どういった理由で反対されているのか、それは解決できることなのか、話し合うと良いと思います。
成猫を検討する
留守の時間が10時間以上と長い場合は、成猫を検討しましょう。子猫に比べて成猫は体調も安定しているので、一人でお留守番できる子も多いです。子猫期特有のやんちゃさやかわいさは無いですが、安定していて成猫ならではのかわいさもあります。
自身が高齢者の場合も成猫を検討したり、あらかじめ飼えなくなった場合の引き取り先を提示できれば譲渡してもらえる可能性があります。
誠意をもって対応する
独身男性の場合は、保護団体にきちんと飼うことを伝えることが大事です。
保護団体も、独身男性だからダメと言っているのではなく、虐待の恐れがあるからNGとしているだけなので、そこをクリアできれば譲渡してもらえる可能性は十分にあります。
保護団体を変える
違う保護団体を使うことも出来ます。保護団体によって、譲渡条件が違うので、他団体であれば譲渡してもらえる場合もあります。
いずれにせよ、終生飼育・完全室内飼いを徹底できる場合でないと譲渡は難しくなりますので、飼育環境を整えるのは、飼い主として必要な努力だと思います。
まとめ
- 譲渡条件は猫を第一に考えて設定されている
- ペットを飼うには、時には自分の環境を変える必要があることを理解する
- 条件に合わない場合は、出来るだけの努力をし、誠意のある対応をする
猫の譲渡には、様々な条件が設けられていますが、すべて猫を第一に考えたものであること、時には自分が変わる必要があることを理解しておきましょう!
猫も、譲渡する側も、譲渡される側も、みんなが幸せになれる選択をしたいですね。
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