元野良の保護猫がうちに来た際に実践した、慣らし方を紹介します。
新しい環境に警戒している猫への接し方について紹介するので、保護猫を迎えようと考えている人はぜひ参考にしてください!
うちに来た預かり猫についてはこちら。↷

まとめ
- 最初は、興味のないふりをして淡々とお世話をする
- ちゅ~るや好きなおやつを使い、人との距離を縮める
- 孫の手や柄の長いブラシを使い、撫でられることに慣れさせる
- 最後に、手で撫でられることに慣れさせる
保護猫について
まず、猫は知らない環境や人へ警戒心が強く、ストレスを感じがちです。
また、元野良猫であれば、危険の多い外で暮らしていかなければならなかったので警戒心が強くて当然です。
保護猫だけでなく飼い猫でも、飼い主の引っ越しや新しい猫ベッドやおもちゃなど、あらゆる知らないもの(新たな物)を警戒します。
生まれた時から人と暮らしている子猫ならともかく、成猫で保護された猫は特に今まで生きてきた外の世界とはまるで違う環境になるので、特に警戒心が強いです。
ですが、時間をかけてゆっくり慣らしていけば成猫でも少しづつ心を開いてくれるので、焦らずゆっくりと猫のペースに合わせて慣らしましょう。

慣れるまでの期間
これまで人と共に暮らしたことのある猫かどうか、にもよりますがおおむね1ヶ月、触らせてくれるようになるまで2ヶ月はかかると思いましょう。
人間も新しい職場や環境には、慣れるのに時間がかかるかと思いますが、猫の場合も同じです。

猫のペースに合わせてゆっくりと慣らしましょう
人に慣らす方法
人に慣れていない保護猫を慣らすには、以下のような順番で徐々に距離を縮めてみましょう。
- まずは興味のないふりをして、人がいる環境に慣れさせる
- ちゅーるなどのおやつやおもちゃを使い、猫との物理的な距離を縮める
- 孫の手や柄の長いブラシを使って、触れられることに慣れさせる
- 手で触れられることに慣れさせる
人がいる環境に慣れさせる
最初はケージを布で覆うなどして人目につかないようにして、まずは人がいる環境に慣れさせましょう。
ご飯やトイレ掃除などの最低限のお世話は淡々と行い、人は身の回りのお世話をしてくれるものと覚えさせましょう。
人が近くに来ても構わず、ご飯をくれたりトイレを綺麗に掃除したりしていれば、人間は猫に危害を加える存在ではないと認識して、猫に近づいても怯えなくなってきます。
この時、猫の前で素早く動いたり大きな音を立てないように注意してください。
警戒心が強い状態の猫は、人が素早く動いたり大きな音を立てるだけで恐怖を感じてしまいます。普通の生活音は仕方がないですが、猫の前では特にゆっくりと静かに動くようにしましょう。



猫の前ではゆっくり・静かに動く!
猫との距離を縮める
次は、猫との距離を縮めます。
ちゅーるなどの食いつきの良いおやつを使い、人が近くまで来ても怖いことは起きない、人は美味しいおやつをくれるということを覚えさせましょう。
初めは柄の長いスプーンなどを使い、直接食べてくれるようになったら、手であげてみるなど少しづつ慣らしてください。





人は怖くない事を知ってもらいましょう


ブラシで撫でてみる
手からおやつを食べてくれるようになったら、孫の手や柄の長いブラシを使って、身体を触られることに慣らしていきます。短時間から行い、徐々に時間を長くしていきます。
また、最初はブラシの匂いを嗅がせたり、首元から背中へと撫でていくと良いです。
いきなり頭の上にブラシを持っていくとびっくりさせてしまうので、首元や背中から始めましょう。
お尻の方や足は嫌がる猫も多いので、様子を見ながら行います。
この時、撫でる方向は必ず毛流れに沿って行ってください。猫同士のグルーミングでもそうですが、毛流れに逆らって撫でるのはご法度です。


手で撫でてみる


ブラシで撫でられる事に慣れたら、人の手で触られることに慣らしていきます。
手で触る場合もブラシと同様に、首元から背中へと毛流れに沿って撫でていきます。
ブラシで撫でながら、気づかれないように手でも撫でてみるなど徐々に手のみに移行していくと、びっくりさせずに、慣らしていけるでしょう。
人の手は怖くない、撫でられるのは気持ちがいいと猫に覚えてもらうことが大切です。



撫でる時は毛流れに沿って!
まとめ
- 最初は、興味のないふりをして淡々とお世話をする
- ちゅ~るや好きなおやつを使い、人との距離を縮める
- 孫の手や柄の長いブラシを使い、撫でられることに慣れさせる
- 最後に、手で撫でられることに慣れさせる
迎えたばかりの頃は警戒して怯えたり、威嚇する猫でも慣れれば甘えん坊になることもあるので、根気強く少しずつ慣れさせていきましょう。
猫のペースに合わせて、人間が近くに居ても、怖いことは起きないと分かってもらえれば、猫も徐々に心を開いてくれるでしょう。
多くの猫は素早い動きや大きな音に敏感で、それらには恐怖を抱いてしまうため、猫の前ではゆっくりと静かに動くことを心がけてください。
猫のペースに合わせて徐々に慣れさせて、猫も人も快適に暮らせると良いですね!
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